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以外と知らない『結露』の話

『結露』は大きく分けるとこの2種類に分かれます。
『表面結露』:一般的によく目にする、冬場の窓ガラスに付く水滴や押入の中の壁などの湿気
『内部結露』:屋根(小屋裏)や壁の内部で発生する結露


結露している窓ガラス(イメージ)


一般的な『表面結露』は居住者(住人)の『住み方』が原因で対策も容易なので、今回は『内部結露』についてのお話です。
と言うのも先日、雨漏りと結露の違いについて、ある講習会に参加してきました。
その中で、裁判沙汰になっているものなどの事例を交えた講習で、是非知っておきたいことを説明します。

『結露』は冬場以外でも発生している!!
結露とは固体状態における物質の表面、または内部で空気中の水蒸気が凝縮する現象のこと。(Wikipediaより)
したがって、表面温度と相対湿度がある一定の露点温度以下になれば、いつでも結露すると言うことです。
例えば、春先の屋根面の温度が45度で小屋裏の湿度が85.6%であれば42度以下の場所では結露するということになります。

小難しい話はさておき、簡単に言えば、壁や屋根でしっかりと換気が出来ていなければ、木材や断熱材等の腐敗や劣化が進み、建物の寿命が短くなると言うことです。
こんな経験がある方は要注意!
・雨が降っていないのに軒先から水がポタポタと垂れてくる。
・夏場、小屋裏を覗くとムッとする。(メガネがくもる)
近年、建物の気密化が進み、昔の家のような隙間風がなくなったもの原因のひとつだとも言われています。


内部結露により腐食した野字板


台風の影響で飛ばされた屋根材

このように内部結露によって下地の木が腐り劣化が進んだ結果、釘が効かなくなり屋根が飛ばされてしまうこともあります。
『結露』はカビなどの発生による人体への悪影響だけではなく、建物にとっても悪影響であることを認識していただき、自らできる対策は自分で行い、専門家でなければできない対策は専門家へ相談。
そして、建物も健康と同じで早期点検、早期対策が重要です!


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